はじゴキ!〜はじめてのゴキブリ〜【ネタ】

うわーん!殺意殺意!僕『鬱田シノ』21さい☆ 東京に憧れて地方から上京してきたどこにでも居る普通の男の子!でも苦手なモノが一つあったの……。

 

『鬱田シノ』によるハードボイルドギャグコメディ処女作。

f:id:harahetty:20180718113753p:plain

 

はじゴキ!〜はじめてのゴキブリ〜

01.生活

ミーーーン、ミーーーン、ミーーーーーン。某西東京エリア、蝉が五月蝿く鳴く季節。とある賃貸マンションの最上階角部屋に僕『鬱田シノ』初めての一人暮らしがスタートした。一説によると5階以上は奴が侵入して来づらいようだ。高さや風圧の影響らしい。安心しきってG対策もせず、それから1年が経ったある日の事。

02.初見

いつもの様にクタクタで仕事から帰り、玄関の鍵を開けた。間取りは1K。キッチンと部屋で分かれている。玄関で靴を脱ぎ、仕切りのドアを押し開け部屋の電気を付けた。すると、向かって正面、白い壁に目を疑う様な黒い塊がそこにはあったーーー。

03.ソロ

見る事自体は初めてではない。実家で何度かは遭遇した事がある。だが、誰かが居るという事以上に安心感のあるものはない。母も兄も苦手部類ではあったが、僕以上に苦手な事はなかった。そして、なにより父が最強だった。素手掴みで確保する異人だった。言うまでもないが、その姿を見てから僕は父に触れる事は無くなった。

そんな僕が初めて、一人の状態で奴と遭遇してしまった。

04.開幕

あられもない悲鳴が開幕のゴングとなった。

うわぁあぁあぁあああ!!!(20代:男性声)

見ただけで勝手に声が出てしまった。近所中に響き渡っただろう。既に勝てる気がしなかった。だが、翌日の仕事も控えている。倒すしかない…。君がッ 死ぬまで 殺すのをやめないッ!

05.初手

仕切りのドアを閉める。逃げてしまった。心が動揺していたのだろう。もしかしたら気のせいだったかもしれない。見間違えの可能性だって万に一つはある。心を落ち着かせる為に、キッチン換気扇下でタバコを吸い平静を保つ。そしてタバコを吸い終わり、見間違えだった事を祈りつつ、恐る恐るドアを開ける。ほら、やっぱり居る。

06.停止

ゴキブリ対策グッズなんて持ち合わせていない。どうしたらいいか脳内をフルスロットルさせるが、打開策が見当たらない。そして遠目から5分程奴の姿を眺めながら立ち尽くした。現実から目を背けてはならない。だが、これでは好きな子を見続けるストーカーでしかない。これが人であれば事案だ。否、コイツは虫。無視は出来ない。なんと言っても世の中で一番嫌いなモノと言っても過言ではない。

07.武器

時計の針の音だけが部屋に響く中、ついに行動に出た。手にした物はA4封筒。就職活動の際に履歴書郵送用に使っていたものだ。正直、いけると思った。封筒の口を開き、下から壁伝いに片手でゆっくりと押し上げる。ホールイン間違いなし。脳内でのシュミレーションは完璧だった。

08.戦闘

近くへ寄ると鳥肌が全身に立ち込めた。冷や汗も凄い。サイズもめちゃくちゃにデカイ。漆黒に艶めく奴は標準ノートPCのスペースキーくらいのサイズはあっただろう。脳内シュミレーションを繰り返し、良いイメージを作りあげる。

そして、実際にA4封筒を片手に持ち壁伝いに下から押し上げる。すると、奴が見えなくなった…。それはそのはず。封筒の影に隠れて、中へ入ったのか裏に居るのか視覚的に分からない。見えない事への恐怖に堪らず、僕は悲鳴と共にそのまま封筒を投げ捨ててしまった。

うわぁああ!!!(2回目)

すると、一緒に落ちた奴が羽を開き、下方へ飛ぶ。

ぎぃやあぁあぁあああああ!!!(デスボイス)

僕は全力で遠くへ逃げる。奴は地べたを物凄い速さで駆け走り暗闇へと姿を消した。

09.失敗

クエスト失敗。1乙。心が折れた。やっぱり勝てる気がしない。「平気で倒せる人なんなの?前世クモなの?」遣り場のない怒りに打ち震え、体の震えも止まらない。が、見過ごす訳にもいかない。奴と屋根一つ下で同居生活なんて御免だ。そんなラブコメディの話ではない。意を決して探索活動を始める。

10.探索

G級クエスト 高難度

スマホの照明を頼りに部屋のあちこちを探索し続けた。何時間経っただろうか…。そして漸く、奴の姿を視界に捉えた。部屋の角に配置している本棚の裏手、奴は潜んで居た。

11.思案

見付けたはいいが、未だどうやって倒せばいいか検討もつかない状況で、謎の閃きが展開した。 おもむろに空の牛乳パックを取り出し、口を開け本棚の隙間に向けて置いた。手作り版トラップ。しかし餌も何も入っていない。ただの空の牛乳パックでしかない。時折、ライトを照らし確認するが、奴はなかなか思うように入ってこない。

12.再戦

時間だけが過ぎていく中、痺れを切らした僕は行動に移った。細い棒状の物を使い、横から本棚の裏を奥の方からゆっくりと手前に追いやる様に動かす。そして棒を引き抜きライトで照らすと奴の姿がない。(これはもしや…牛乳パックに入ったんじゃ…?)手袋を嵌め、雄叫びと共に牛乳パックを縦に持ち上げ口を閉じる。うおぉああ!!!

口を抑えたまま、牛乳パックを横に振ってみると「カラン…コロン…」気持ちの悪い音がした。

13.勝利

牛乳パックの口を折り込み、ゴミ袋を何重にも縛り、そのままゴミに捨てた。

帰宅してからここまで、約3時間。激戦の死闘の末に漸く勝利を収め、部屋にまた平和が訪れたのであった。【完】 

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。初めての一人暮らし、初めてのゴキブリ。苦手な人は本当に多いですよね。それでも遭遇する実感がなく、対策をしていなかった為に初めての遭遇であたふた!なんて事も。 僕はこの件以来、直ぐに対策グッズとしてスプレータイプのものを購入しました。

 

後日談ですが、この1年後にまた奴が出ました。相変わらずの衝撃でしたが、スプレーを準備出来ていた為、前回より圧倒的に早く決着する事が出来ました。もちろん、悲鳴を上げながらの噴射ですがw

そして、新しい住居に引越しをして1年経ちますが、ついに現在の部屋でも奴が出てしまいました。いつもの様に帰宅し、ソファへ座ると足元に黒い影が動いたのです。光の具合だろうとは思えずに、その影が向かった先を隈無く探すとやっぱり居ました…。相変わらずの悲鳴を上げながらスプレーを噴射し勝利。なんだかんだで倒したはいいけど、死骸の処理をするのも相当キツイんすよねこれw

 

前の家でもそうなんですけどベランダは一切開放しないんですよ。Gはもちろんの事、その他の虫も極力侵入させたくないから。玄関の開閉も徹底しているのに何故か入ってくるアイツ…

一回見たからにはやっぱり対策が必要ですよね。出た際にはスプレーが効果的だけど、やっぱり出ない以上に良い事はない!って事で色んな対策グッズを見て比較、購入しました。

 

ゴキブリ対策グッズ 必需品!

スプレータイプとホウ酸団子の2種があると安心!トラップ系やバル◯ンタイプは巣の駆除が出来ない他、寄せ付けてしまう事もあるとかないとかでオススメしません!

スプレータイプ 

やっぱり出た際には一本あると安心…!最近では凍らすタイプなんてものがあって噴射後のガクブルする時間も短くなりそうですねw 常備必須!

ホウ酸団子

今夏、初エンカ後すぐにこちらのタイプのものを設置しましたが、2ヶ月経った今では一匹も見ていません! 餌を食べさせ巣に持ち帰らせて巣ごと滅せます。